アドオン率とは

アドオン率とは、支払い回数ごとに決められた利率のことです。アドオン率が設定されていると、金利を計算する時に簡単な式で、最終的にいくら支払えばよいのか分かります。

例えば、30万円借り入れて、アドオン率が3パーセント、10回払いだとします。

支払う金利は
300000×0.03=9000  したがって、9000円です。

最終的には30万9000円支払う事になります。10回払いなので、月々の支払いは、単純に10で割って、3万900円となります。

このように、アドオン率を、借り入れ金額にかけるだけで、簡単に金利が分かります。それに対し、残債方式という方法で借金を返せば、返した残金に金利がかかって徐々に利息が減っていきます。

この場合は、毎月、残金が減っていくにしたがって、同じ利率をかけていても残金が減っていきます。

しかし、アドオン率が設定されているものでは、最初の金額に金利をかけて、支払い金額を固定するので、繰上げ返済をしたからといって、利息が減る事はありません。

ですから、比較的金額が安く、支払い回数の少ない、ショッピングクレジットなどで、シンプルに支払い金額を割り出すためにアドオン率が利用されています。

ただ、支払い回数ごとに決められているアドオン方式の利率では、残債方式などの他の借り入れ方法と利率を比較しにくいというデメリットがあります。

そのため、法律で実質年率と併用して表示するように決められています。実質年率は、残債方式でも利用されていますので、実質年率という統一されたものさしを使うことで、他の借り入れ方法と比較する事が可能になります。

ちなみに、先ほどの例にあげた30万借り入れてアドオン率が3パーセントだった場合、実質年率は6.493%となります。

同じ金額を支払う場合でも、実質年率とアドオン率は異なるので注意が必要です。

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